お気軽ライカとして、バルナック型の最終機
IIIg を平成11年3月、安価に購入した。このカメラは衝撃のライカ
M3 が1954年に登場した後の1956年に突如として発売され、それから1970年までの間に4万台強が製造されたものである。私の
IIIg のシリアルナンバーは892136で、1958年製である。外観は軍艦部に凹みがあり、グッタペルカは一部が剥がれ、底蓋のメッキも少し錆びており、結構ボロボロの状態だが内部機構の調子は上々であった。シャッター幕の傷が少しは気になっていたが、しばらくの間は何事もなく過ぎていった。
ところがある日、とうとうシャッター幕から光線漏れがするようになってしまった。写真の題材によっては効果的な結果が得られる場合もあるが、買った値段が値段だからといずれは修理の覚悟はしていたので、早速、前回コンタックス
IIIA のオーバーホールをお願いしたナオイ・カメラサービスへ問い合わせると、シャッター幕交換+オーバーホール代で○万○千円。非常にリーズナブルな料金で安心した。
それからしばらくして、東京出張のついでに日本橋人形町の店を訪ねた。ちょっと古びた人形町ビルの階段を上っていくと3階にナオイ・カメラサービスの表札が、あれっ4階のはずだったが・・・、どっちでもいいかとドアを開けると常連らしき先客が2人いた。中に入って直井さん(店主)に IIIg のシャッター幕交換とオーバーホールをお願いすると、「ライカ純正のシャッター幕が(火事で)焼けちゃって取り寄せに時間がかかりますよ。」とのことだった。ある程度の時間がかかるのは仕方がないとそう思っていると、直井さんが IIIg をガチャガチャと点検して、「悪いところはシャッター幕だけだから補修しますか?」といってその場であっという間に修理してくれて、「これで大丈夫ですよ。」 それで修理料金はなんと千円でした。
ついでにもう一台、「マウント部の12時のところのネジが無くなって・・・、直りますか?」とライカ M3 を鞄から取り出すと、直井さんは「M3のネジねぇ、あったかな」といって辺りを探しはじめた。すると先客の一人が「M2のバラしたのなら袋に入ってるよ。」といって東急ハンズの手提げ袋を持ってきてくれた。幸いなことにM3のネジとM2のネジは同じだったので中を探すとめでたく目当てのネジが見つかった。ネジを締め、上からシールをして直井さんの「N」の字を刻印して出来上がり。修理料金はこれもなんと千円。合わせて二千円、これでは直井さんの手間賃も出ないなと思いつつ帰途についた。
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| 修理前 IIIg+ズマロン35mmF3.5 フレアーがいい感じ?です。 |
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| 修理後 IIIg+ズマロン35mmF3.5 このランの花は100万円、鉢は50万円だそうです。 |
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