ある日の朝のこと、FAXが入ってきました。誰からかなと見てみると、通販のカメラ屋さんからでした。珍しいカメラが手に入ったのでどうですか?という文面に続いて中村信一氏のライカコレクションの抜粋が送られてきました。それによると・・・Zeiss Leica M4・・・このM4は、ライカに勝るとも劣らないコンタックスを作っていたドイツの大カメラメーカーのツァイスが、カメラ作りをやめた後、そこに供給されたモデルで、軍艦部に記入されているMはメモのMと推察でき、Mの次の白丸はツァイス供給を表す。このM4はファンダスカメラ(眼底カメラ)と呼ばれていることから医学用に使用されたらしい・・・ということでした。

ふむふむ・・・。でもこんな高価なカメラは私にはあまり関係ないとFAX紙は即刻ゴミ箱の中へポイ!。でも・・・(多少の未練は・・・)。翌日の朝、何となくもう一度見たくなり、ゴミ箱の中からFAX紙を拾い出しました。これが運命の分かれ道だったのです。どこからか囁きが聞こえてきました。あのツァイスの為に作ったライカは、ライカの威信にかけても特に完璧に作られているはずだ、ライカの中のライカだ、今までのライカのうちで最高のものだ・・・と。そして追い討ちをかけるように、このチャンスは二度と無いぞ・・・と。まさに悪魔の囁きでした。もういけません。かぁーと頭に血がのぼってしまったのです。
といって、一介のサラリーマンでは右から左という訳にはいきません。先立つものがありません。そこで、銀行員の友人にクレジットカードの限度額のアップを頼んでみました。紹介され審査の方に回されると、何を買うのかとか、なんだかんだと聞かれた挙句、審査の人の返事は「ノー」でした。万事休す・・・。でもここで敵?に背を向ける訳にはいきません。「分かりました。他のところに頼んでみますから、このカードは解約します。」と啖呵をきると、「・・・(しばらく無言)・・・特別ですよ・・・、今までも利用して頂いてますから、特別ですよ・・・、〇〇万円でいいですね。」「○○○万円にお願いしますよ。」と目出度く限度額の3倍アップに成功しました。 しかし、結局このカード一枚では足りず、他のカードも使って何とか工面しました。でも、皆さん、くれぐれも真似をされませんよーに。私は内緒でやりましたが、バレルと家庭不和のもとですよ。後の支払いがいかに大変だったかはご想像にお任せします。
ところで、このツァイスライカM4の資料を探しましたがなかなか見つかりませんでした。何台作られたのかも分かりません。せいぜい数台から数十台のところだろうとは思いますが、どなたかご存知の方がみえましたら是非教えて下さい。かなりのカメラ屋を見て回りましたが、このカメラと同じものを一度も見つけることはできませんでした。ひょっとしたら、日本にこの一台しかないのかもしれませんね。今、私のところにやってきた美品のツァイスライカM4は、防湿保管庫の中で静かに眠っています。カメラは本来使う道具であって、飾ったり、金庫・保管庫の中に入れて置くものではないことは十分承知していますが、またまた悪魔が囁くのです、「この文化的遺産を綺麗な状態で次の世代に引き継げ」と・・・。
<長崎さんからの情報>
◎ はじめまして。ライカM4-Mについて一筆したためます。
以前、銀座の三共カメラにシルバークロームのM4-Mが34万円位で売られていたのを見ました。全てブラックペイント仕上げの筈ですが改造によるものか、それはシルバークロームでした。
ちなみに木村伊兵衛の使っていたもの、岡村昭彦の使っていたブラックペイントM4は共に118万番台ですが、番号はずれの黒仕上げのようです。上記のM4-Mの番号は控えておりません。
〇(くどう) ライカM4−Mについての情報ありがとうございました。私も銀座の三共カメラに時々いきますが、そこでブラックペイント仕上げのものは見たことがありますが、シルバークロームのことは知りませんでした。
私の持っているM4−Mはブラックペイント仕上げですが、軍艦部に白い丸が付いています。
◎ こんにちは。「軍艦部に白い丸が付いています。」とはMがモーターを意味せずメディカルを意味すると聞いたことがあります。かなり珍しいものだと思います。
かねてから疑問だったのですが、M4−Mはモーターは別で売られていたのでしょうか?私の所有するものはモーター無しですがモーターだけで売られているのは逆にあまり見かけませんよね。
もう一つ、M2についてですが、米軍向けに出荷されたR刻印無しのM2R以降に作られた最後期のM2は約500台余あるようです。今まで見たこのナンバーの機体は全てラピッドローディングでした。米軍向けだからラピッドローディングなのかたまたまM4開発の移行期だからラピッドローディングなのか・・・。すみません。今、私はこんなことが関心事です。
〇(くどう) 最近のことですが、どこかでモーター売ってるのみかけました。目が飛び出るほどの価格でしたが、思い出せません。銀座の店だったと思うのですが・・・。
今は手放してしまいましたが、私もM2R持ってました。M2RはM2の特注品でラピッドローディング仕様にしたものです。モーターのこと思い出したらまたお知らせします。
<Kitohさんからの情報>
◎ ツァイスライカの数 くどうさん こんにちは さて、色々な物で調べましたが、やはり数は分かりませんでした。 例のライカの番号表から推定すると多くても数百台というところでしょうか。 少なく見積もれは100台以下というところではないでしょうか。 明らかに珍品ではないでしょうか。 この頃辟易するのは、珍品、レア物の連発をするカメラ屋さんです。 2000台もあるのに珍品と呼ぶのは如何かなという気がします。 ツァイスライカはまさに珍品中の珍品です。 いやぁ調べてて、ツァイスライカが3種類もあるというのは新たな発見でした。
◎ 3種類のツァイスライカ くどうさん こんにちは 3種類のツァイスライカですが、ちょっと不正確でした。 M4に限れば3種類です。 始野さんが書かれているように、M4−M○、M4−M○Da、M4−MDa の3種類です。 MDa−MOTもツァイスの眼底用に供給されたとのことで、計4種類という ことになるのでしょうか。 ホロゴンやスーパーエルマーの用にツァイスがライカに供給したレンズが過去 にありましたが、Mマウントのツァイス製レンズがあると良いなと思います。 Mマウントのビオゴン、ゾナー、プラナーが欲しい。
○(くどう) 「M型ライカのすべて2」という本を99年8月に買いました。その中に、「ホワイトロッド 珍品 M4-Mブラックペイント 1267***-1970年 極上特価CALL」とある大阪のカメラ店のツァイスライカの広告がありました。それで早速電話で問い合わせてみると、なんとなんと「売価は***万円」とのことでした。あまりの高額にびっくりしてしまいました。
◎ 私の「M4MDa」についてもう少し説明させていただきます。おたずねの「M4MDa●」の●ですが、残念ながら私のにはついていません。No.は1206***ですから未確認の一台になると思います。また、私のカメラはモードラに対応していないようです。
このカメラを買ったときついてきた、前オーナーがこのカメラの由来についてアメリカのLeica
Technical Centerに問い合わせた手紙のコピーを要約すると
アメリカのLeica Technical Center の回答
・ このカメラ(私のM4MDa 1206***)は1969年に作られた。シリアルナンバーのすべてが使われたかどうかはわからないが904の番号がM4モーターに割り当てられた。
・ 1971年と1972年に62台のM4Mがツアイスのために作られた。
・ この62台はアメリカでモータードライブ仕様への変更が行われた。
・ MDaとM4MOTはドイツで製造された。しかしM4MDaはドライブメカニズムがアメリカで交換された。
・ ツアイスのために作られたM4MDaはモーターを備えていた。
・ 内部はM4MOTと同じMDaがファイバースコープ用として使われた。
また、手紙のコピーに添えられていた「Leica
illustrated guide V」のコピーより
・ モータードライブに対応していないものも70台が社内で売られた。
・ M4-MOTとM4MDaの多くがモータードライブに対応していない。(これは少し疑問です。私が見たことのあるM4MOTはモータードライブ付きでした。)
・ この資料の83ページに3枚の写真が載っています。
M4MDa1185038(1968) M4MDa●1248177(1969)
M4M●1267481(1970) これを見ますと初期のM4Mには「●」はついていないようですね。
以上ご参考になればいいんですけれど。
私のM4ーM 投稿者:山野住人さん 投稿日:2002年12月22日(日)17時23分44秒
はじめまして、以前からチョクチョク覗いてはいたのですが今回初めてメールします。
さて私も大分前から頗る良い状態のM4−M●(126743?)を持っています。
最近はデジカメばかりで使っていませんが以前は良く写しました。
主にズミクロンの35mm(黒の8枚玉)、50mm(黒)と組み合わせて使いました。
使い心地、写り等他のM型と変わる筈もありませんが、何回か人から「その白い○は何ですか?」と訊かれました。
ライバル以上のツァイスに提供した物故、多分念入りに造ったであろうと想像するだけで充分愉しめます。
ホームページの更なる充実を期待しております。
「ライカM4−M」に関する情報、ご意見、ご感想はお気軽に掲示板の方へどうぞ!!