2001.02.04
改訂2004.05.05
改訂2007.04.08

私のロシアレンズ遍歴 2


気が付いたらいつの間にやら沢山のロシアレンズが集まっていました。妖しげなレンズと巷では云われていますが、私の所にやってきたレンズはいずれもそんなことはありません。ジュピター、フェド、ゴールド エルマー、インダスタールとそれぞれ各個体差はありますが、ライカや他のレンズと同様、許容範囲内に入っています。むしろ、価格から考えるとお買い得レンズとさえ思えます。

ジュピター3 3兄弟


ZK(Jupiter-3) 5cm/f1.5(L)
画角 45°
レンズ構成 3群7枚
最小絞り f22
最短撮影距離 1m
フィルター径 40.5mmφ
大きさ/重量 150g
製造年 1948年
備考 ゾナーレンズコピー
レンズテスト


絞りf1.5


絞りf5.6
作例とコメント
第二次世界大戦終了直後、旧東ドイツのカールツァイス・イエナは技術者を含む生産ラインごと旧ソ連に持ち去られてしまいます。その後、コンタックスはキエフ銘となり、ゾナーはジュピター銘となって旧ソ連で生産されていくことになります。
このレンズはゾナーからジュピターへの過渡期に僅かに生産された3K【(アルファベットでZK[Sonnar Krasnogorsk])、ゾナー・クラスノゴルスク】です。
1948年製、製造番号は000380とごく初期のもので、歴史的な価値のあるレンズです。
写りはツァイスのゾナーレンズそのものです。大変良く写ります。作例は絞りf5.6で撮りました。使用ボディはライカM7です。
参考文献:世界のライカレンズPart2 P156(2002年5月31日発行・写真工業5月号別冊・写真工業出版社)。


Jupiter-3 50mm/f1.5(L)
画角 45°
レンズ構成 3群7枚
最小絞り f22
最短撮影距離 1m
フィルター径 40.5mmφ
大きさ/重量 150g
製造年 1950年代〜1990年代
備考 ゾナーレンズコピー
レンズテスト


絞りf1.5


絞りf5.6
作例とコメント
先日ヤフーオークションで落札したばかりのレンズです。前々から欲しいとは思っていましたが、なかなか縁がありませんでした。ところが不思議なもので手に入るときはあっけないもので、何故か分かりませんが、入札した途端「早期終了」で終わってしまい、私のものになってしまいました。
外観はアルミの鏡胴にアルマイト仕上げで、いかにもロシア的というか質実な感じがします。ツァイスのレンズと比べるとかなり劣るといえますが、価格差を考慮すると妥当なところかもしれません。
性能もゾナーレンズのコピーですからそれなりに評価できます。実写テストした結果もまあまあでした。開放での遠景はレトロ調でしたが、2、3段以上絞れば十分実用にはなります。作例は今日(平成13年2月8日)名古屋港から出航する帆船海王丸を撮ったものです。カメラボディはヘキサーRFを使ってみました。


Jupiter-3 50mm/f1.5ブラック(L)
画角 45°
レンズ構成 3群7枚
最小絞り f22
最短撮影距離 1m
フィルター径 40.5mmφ
大きさ/重量 140g
製造年 1950年代〜1990年代
備考 ゾナーレンズコピー
レンズテスト


絞りf1.5


絞りf5.6
作例とコメント
黒鏡胴は後期タイプで、前期の白鏡胴タイプに比べ解像力、コントラスト共良くなっています。
作例は絞りf5.6で、使用ボディはライカM7で撮りました。


Jupiter-3 Gold 50mm/f1.5(L)
画角 45°
レンズ構成 3群7枚
最小絞り f22
最短撮影距離 1m
フィルター径 40.5mmφ
大きさ/重量 150g
製造年 1950年代〜1990年代
備考 ゾナーレンズコピー
レンズテスト


絞りf1.5


絞りf5.6
作例とコメント
ゴールドライカはそれほど珍しくはありませんが、レンズがジュピター3のゴールド仕様というのは珍しい組み合わせです。ヤフーオークションで手に入れましたが、何とこのレンズはジャンク扱いのおまけでした。早速試し撮りしてみましたが、絞り開放では甘いものの少し絞れば非常に良く写ります。何でジャンク扱いなのかな・・・?


Jupiter-8 50mm/f2(L)
画角 45°
レンズ構成 3群6枚
最小絞り f22
最短撮影距離 1m
フィルター径 40.5mmφ
大きさ/重量 125g
製造年 1950年代〜1990年代
備考 ゾナーレンズコピー
レンズテスト


絞りf2


絞りf5.6
作例とコメント
外観・造りはアルミ製にアルマイト仕上げのちゃちなもので、ライカレンズとは比べようもありません。精密さのかけらも感じられないレンズですが、使えないということはなく、実用オンリーのものと思った方がいいでしょう。
写りの方は1万円そこそこ(場合によっては数千円)のレンズでこれだけの描写が信じられますか?というような本当にビックリしてしまうレンズです。ピント、色調、質感、文句無しです。恐るべしロシアレンズです。
参考文献:世界のライカレンズPart2 P142(2002年5月31日発行・写真工業5月号別冊・写真工業出版社)。


Jupiter-8 50mm/f2 ブラック(L) 
画角 45°
レンズ構成 3群6枚
最小絞り f22
最短撮影距離 1m
フィルター径 40.5mmφ
大きさ/重量 123g
製造年 1950年代〜1990年代
備考 ゾナーレンズコピー
レンズテスト


絞りf2


絞りf5.6
作例とコメント
ロシア製Lマウントレンズのジュピター8は、標準レンズの定番ともいえるレンズです。このレンズは中後期に造られたもので、1977年製です。絞りバネは9枚で、ツァイスのゾナーレンズコピーです。大変良く写ることで有名です。
作例は絞り開放で撮りました。使用ボディはベッサRです。
参考文献:世界のライカレンズPart2 P142(2002年5月31日発行・写真工業5月号別冊・写真工業出版社)。


Jupiter-9 85mm/f2(L)
画角 28°
レンズ構成 3群7枚
最小絞り f22
最短撮影距離 1m
フィルター径 49mmφ
大きさ/重量 330g
製造年 1950年代〜1990年代
備考 ゾナーレンズコピー
作例とコメント
最初の1本はeBayオークションで入手しました。でもこれは全くのハズレでした。ピントが全然きません。
次にヤフーオークションで某ロシアカメラ専門店から入手しました。くもりなしということでしたが、1本目と比べると明らかにくもりがありました。それで送り返し調べてもらったら、在庫の中で一番程度がよく、コリメーターでのピント精度数値も高いということでしたので、止む無く引取ることにしました。
早速実写テストをしてみましたが、案の定、光線状況によってはクリアさに欠け、コントラストのない写真になりました。ピントは全般的にまあまあいいようですが・・・。
この作例はよく写った方ですが、現在のレンズにはない癖のあるレンズといったところです。
参考文献:世界のライカレンズPart2 P144(2002年5月31日発行・写真工業5月号別冊・写真工業出版社)。


ZK(Jupiter-11) 13.5cm/f4(L)
画角 18°
レンズ構成 3群4枚
最小絞り f22
最短撮影距離 2.5m
フィルター径 40.5mmφ
大きさ/重量 270g
製造年 1948年
備考 ゾナーレンズコピー
作例とコメント

第二次世界大戦終了直後、旧東ドイツのカールツァイス・イエナは技術者を含む生産ラインごと旧ソ連に持ち去られてしまいます。その後、コンタックスはキエフ銘となり、ゾナーはジュピター銘となって旧ソ連で生産されていくことになります。
このレンズはゾナーからジュピターへの過渡期に僅かに生産された3K【(アルファベットでZK[Sonnar Krasnogorsk])、ゾナー・クラスノゴルスク】です。
1948年製、製造番号は000862とごく初期のもので、歴史的な価値のあるレンズです。
写りはツァイスのゾナーレンズそのものです。大変良く写ります。作例は絞り開放で撮りました。使用ボディはライカM7です。
参考文献:世界のライカレンズ P174(2000年11月30日発行・写真工業11月号別冊・写真工業出版社)。



 「ロシアレンズ」に関する情報、ご意見、ご感想はお気軽に掲示板の方へどうぞ!!




トップページ   カメラ   レンズ   アクセサリー   資料編   ぎゃらりー   メンテナンス   リンク集   掲示板   画像掲示板